2022年の1年間で68人のジャーナリストが殺害された : メディアセクターにおける永続的な安全性の危機 国際ジャーナリスト連盟が警告

ジャーナリスト・報道関係者の国際産別組織である国際ジャーナリスト連盟(IFJ)は、2022年の1年間で68人のジャーナリストが殺害されたと発表しました。同連盟は、メディア関係者に対する「猟解禁」のごとき状況の再来を警告しています。

68人の中にはカタール・ワールドカップの取材中など取材中の事故や病気による死者11人を含みます。2021年の犠牲者は47なので、明らかに増えています。IFJのアンソニー・ベランジェ事務局長は「これらの数字は、ジャーナリズムの安全の危機に終わりがないことを示しており、それどころか、世界の多くの地域でメディア関係者に対する『猟解禁』の再来という現実の脅威を表しています」と談話を発表しました。

2022年の死者のうち、ウクライナ戦争での死者が12人と最多です。メキシコでは犯罪組織によるテロにより11人、ハイチでは秩序崩壊により7人が犠牲になりました。コロンビアでは、旧内戦和解プロセスに反して、メディア関係者やジャーナリストが危機に瀕しています。

アジアに目を向けると、フィリピンでは首脳が交代してもなおジャーナリストへの攻撃は止まらず、マルコス・ジュニアの就任後4人が殺害されました。パキスタンでは5人のジャーナリストが殺害されました。中東・アラブでは、アルジャジーラのシリーン・アブ・アクレが白昼堂々射殺された事件を含めて5人が犠牲に。アフリカではチャドとソマリアで4人が殺害されました。

IFJはジャーナリストの保護強化を改めて呼びかけ、ジャーナリストの安全に対する脅威への対処を怠れば、一般的な関心事について国民に情報を提供するというジャーナリズムの貢献なくして、民主主義の支配を危うくする危険があると警告しました。

犠牲になった68人の完全なリストが公開されています。

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