全国福祉保育労働組合(福祉保育労)は、3月9日(木)に各地で全国統一行動「黙ってられない!3.9福祉職員賃上げ・増員アクション」を行います。
黙ってられない! 子ども・高齢者・障害者・その家族を支える福祉職員の基本給UP&増員を!
黙ってられない!3.9福祉職員賃上げ・増員アクション
◇月額4.8万円、時間額300円以上の賃上げを
◇すべての福祉職員に時間額1500円以上を
◇福祉職員の大幅な増員を
コロナ禍となって3年が経ち、社会的な制限はなくなっています。しかし、子どもや高齢者、障害のある人たちとその家族を支える福祉現場では、引き続き「感染しない・させない」ための業務負担と緊張感を抱えています。いのちを守り社会を支えるエッセンシャルワーカーとしての役割を果たし続けているからです。
政府は昨年2月から福祉職員に対して月9千円の賃上げ施策を開始しました。しかし、基本給の引き上げではなく、大半は手当での支給となっています。賃金水準は全産業平均より月8万円も低いなか、「9千円も上がってない」「物価高騰で消えた」などの不満が広がっています。また、政府は防衛費の大幅な増額を最優先にする一方で、その財源の一部で実現できる職員配置基準の引き上げに消極的な姿勢を変えていません。
もう黙っていられません。私たち福祉保育労は、利用者と福祉職員の権利が両立できる福祉職場にするために、大きく声をあげます。23春闘で、「基本給の大幅な引き上げ・職員増員」を掲げて、3月9日に全国各地でストライキを構えた統一行動を展開します。経営者には雇用責任を果たさせ、国や自治体には一刻も早い制度の改善を迫ります。
私たちの行動にご理解いただき、ごいっしょに声をあげていただくなど、ご協力をお願いします。
福祉保育労機関紙「福祉のなかま」2月号によれば、職場アピールの採択・政府へのFAX行動のほか、ワッペンシールの着用、保護者・利用者などへのチラシの配布宣伝、 Twitter発信などが行われます。
- 1すべての労働者に時給 1,500 円以上を確保すること。またフルタイム労働者については、正規・非正規問わず年収300万円以上とすること。
- 誰でも時間額300円以上、月額48,000円以上の賃上げを実施すること。
- 職員を増員しかつ業務の見直しをおこない、以下の点を遵守し健康で働き続けられる職場にすること。
- (1)労働時間は1日8時間以内、週40時間以内を遵守すること。また、労働時間の短縮をすすめ、総実労働時間1,936時間(残業も含む)以内にすること。
- (2)年間休日は120日以上とし、完全週休2日を保障すること。
- (3)事務時間を所定労働時間内に保障すること。
- (4)有給休暇の完全取得を保障すること。
- (5)変形労働制はなくすこと。
- 以下の項目について法令を遵守し、誰もが健康で働き続けられる職場にすること。
- (1)不払い残業(持ち帰り残業を含める)をなくすこと。
- (2)休憩時間を保障すること。
- 非正規労働者(無期雇用に転換した労働者を含む)については、均等待遇原則に基づいて正規労働者と同等の労働条件を保障すること。その際、正規労働者の賃金などの水準を引き下げないこと。
- パワハラなどハラスメントの防止規定を実効あるものにし、職場からハラスメントを一掃するために、管理職およびすべての職員を対象に必要な研修を行うこと。また、法人から独立した機関を窓口や解決システムの中に位置づけて、公平性が保たれる体制にすること。
- 賃金や労働条件の変更にあたっては、労使合意を原則とし一方的な変更は行わないこと。
- 社会福祉施設職員等退職手当共済制度への加入を継続すること。または、同水準の退職金制度を設けること。
- 上記の要求内容を実現するため、必要な制度改善と財源を国の責任で保障することを、法人(事業所)として国に求めること。