戦前最大の労働争議である川崎・三菱造船所争議(1921年)から今年で100年を迎えました。11月16日に、兵庫労連と国賠同盟兵庫県本部が主催で記念集会が開かれます。集会はYoutubeでも配信されます。
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戦後最大の争議
川崎・三菱造船所争議は、1921年(大正10年)の夏に神戸の川崎造船所・三菱造船所の労働者約三万人が参加した大争議で、45日間にわたって「労働組合の公認」などを求めてたたかわれました。川崎・三菱以外にも、神戸製鋼などをはじめとする神戸市内中の工場を巻き込み、ゼネストのような様相になりました。
当時、第一次世界大戦後の反動恐慌により労働者の状況が悪化する中、一方でILOの結成や大正デモクラシー運動など情勢に刺激されて、労働組合の結成とストライキがそれまでにない規模で頻発していました。その労働運動の高まりのピークこそこの川崎・三菱争議です。
この争議は最終的には軍隊の投入と会社側の大量首切りの前に(当時の表現として)「惨敗」したものの、統制ある行動のもと個別経営の枠を越えた労資の階級対階級の闘いとして、まさに最初の『日本全国の労働者と資本家の争議』として、その名を歴史に刻んでいます。
集会は11月27日(土)14時から Youtubeで配信されます。
基調報告:岡正信(国賠同盟兵庫県本部会長)