教育研究団体の民主教育研究所は、ウェブサイトで「性教育・ジェンダーへのバックラッシュ」年表を公開しています。これは元々2010年8月に同研究所の「ジェンダーと教育」研究委員会が刊行したパンフレットの付録として作成されたものです。
統一協会問題を発端としてジェンダーバックラッシュに注目が集まる中、品切れの同冊子の代わりに、PDFで再掲されています。年表は2010年までですが、東京・地方・全国的運動を総覧して、「過激な性教育」バッシングや「行き過ぎたジェンダーフリー」バッシングについての20年分の歴史を簡便に振り返ることができます。
この年表の解説として書かれた論文、井上惠美子・和田悠「性教育・ジェンダーへのバックラッシュとは何だったのか」は、改稿・改題されて機関リポジトリから閲覧することができます(井上惠美子・和田悠(2011)「1990年代後半~2000年代におけるジェンダーバックラッシュの経過とその意味」『多文化・共生コミュニケーション論叢』フェリス女学院大学多文化・共生コミュニケーション学会)。