米国友和会(Fellowship of Reconciliation; FOR)は、イスラエル/パレスチナで勃発した新たな戦争に慄然としている。ヨーロッパでは1914年、米国では1915年に結成されて以来、平和主義を掲げるFORは、この暴力的な紛争の最新段階の開始を非難する。安息日とシムチャト・トーラーに開始されたハマスの攻撃を非難するにあたり、私たちはまた、この瞬間に至るまでの数十年にわたるイスラエルの占領、包囲、人権侵害、虐待を非難する。
少なくとも100人のイスラエル人が死亡し、900人以上が負傷した。数十人のイスラエル軍兵士と民間人が行方不明になっており、ハマスの報告によれば、彼らは人質に取られている。ガザの保健省は、イスラエルの空爆によってこれまでに約200人のパレスチナ人が死亡し、1,600人以上が負傷したと報告しており、この数は今後数日で急激に増加すると予想している。イスラエルがすでに実施した空爆のなかには、ガザ市の高層ビル、パレスチナ・タワーへの爆撃も含まれている。パレスチナの情報筋によると、ガザ市の慈善団体局の建物は空爆によって完全に破壊されたという。
FORは、より困難な正義の戦いを回避する暴力行為を明確に非難する。ハマスのロケット弾にせよ、イスラエルの空爆にせよ、民間人の殺傷は国際法上の戦争犯罪であり、正当化できない。数十年にわたる終わりの見えない軍事占領、アパルトヘイト政策、繰り返される虐殺、そしてガザを地上最大の野外監獄にしてしまった残忍な包囲網。
FORは、バイデン政権がイスラエルに年間38億ドル近い無条件の軍事援助を提供しながら、この根深い紛争の平和的解決を追求していないことを認識し、非難する。イスラエルとアラブ諸国との間の正常化協定を追求しながらも、米国は占領に終止符を打つ努力をせず、パレスチナ人の権利と地位の改善を要求していない。ハマスの行動を「いわれのないもの」と呼ぶのは、ホワイトハウスが今日の声明で最初に行ったように、何十年にもわたる入植地建設、土地の没収、子どもの逮捕、家屋の取り壊しなどや、最近の入植者や軍隊によるパレスチナ人への暴力を無視し、砂の中に頭を突っ込んでいるようなものだ。今回の紛争が始まるほんの1日前、イスラエル軍はヨルダン川西岸のフワラ村で過激派によるイスラエル人虐殺を保護し、その結果、16歳のパレスチナ人の子供が死亡した。
グレイラン・スコット・ハグラー牧師は、ホセア書8章7節から「彼らは風を蒔き、つむじ風を刈り取る。「パレスチナ人に対する重大な不正義が無視され、イスラエル社会はアメリカにおける内戦前後の隔離と不正義に似てきた。
「ハマスの行動に慄然とし、イスラエル人、パレスチナ人を問わず、殺され、負傷し、誘拐されたすべての人々のために祈る一方で、ガザでまだこれから起こるであろう死者の犠牲を深く恐れています」とFORのアリエル・ゴールド事務局長は語った。「ガザにおけるイスラエルの過去の軍事行動は、数え切れないほどの子ども、女性、男性、高齢者の命を奪い、世代全体にトラウマを植え付けた。今回の戦争が、過去の戦争と同じようにガザの現状維持につながろうとも、イスラエルによるガザの再占領につながろうとも、この暴力は、川と海の間のすべての人々の安全、平等、自由、平和という目的を助けることにはならない。著名な神学者であり、政治アナリストであり、FORの前事務局長であるA.J.ムステの言葉を借りれば、「平和への道はない。平和こそが道である」。
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