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「起って闘おう」バーニー・サンダースが年頭メッセージ

'Stand Up and Fight': Sanders Delivers New Year's Message on 2023 Priorities

'Stand Up and Fight': Sanders Delivers New Year's Message on 2023 Priorities

 米国のバーニー・サンダース上院議員は1月1日、年頭の議会で保健・教育・労働・年金委員会委員長に就任するにあたって、新年のメッセージを発表しました。

 サンダース氏は2023年の委員会での優先事項を説明し、メディケアシステム(健康保険)の改善と拡大、医薬品価格の削減の必要性に焦点を当て、何千万人もの人々が無保険または重大な保険不足のままになっている米国の「残酷で機能不全な」営利システムを非難しました。

 YouTubeに投稿されたビデオ演説の中で、サンダース氏は、医療に関して「この国にあるものは本当に恥ずべきものだ」と指摘。医療制度の改革は、「私たちが共に取り組まなければならない問題」であり、メディケア・フォア・オールの推進を含む進歩的な改革に反対し続けてきた「保険会社や製薬会社の貪欲さと無謀さに立ち向かう勇気を持たなければならない」と述べました。

 「処方箋薬の価格を大幅に下げる努力をしなければならない」、「医療を特権ではなく、すべての国民の人権として保障する努力をしなければならない」と付け加えました。

 教育について、米国は「億万長者層への大規模な減税」を行っている「地球上で最も豊かな国」なのに、どういうわけか英雄的な教師たちが資金不足の学校で苦労し、学ぼうとするすべての子どもたちに不利な状況に置かれていると非難しました。また、推定4500万人の大学生とその家族に法外な負債を負わせた高等教育制度も批判しました。

 サンダース氏は演説の中で、彼がまもなく率いることになる委員会のもう一つの重要な管轄分野である労働について、「前例のないレベルの所得と富の不平等を伴う非常に不正な経済」の存在を嘆き、すでに豊かで力を持った人々の生活を良くすることを優先して労働者家族を苦しめていることを指摘しました。

 また、労働運動について「スターバックス、アマゾン、病院の看護師、工場の労働者、大学キャンパスの若者など、労働者がより良い賃金と労働条件を得るために組合を組織しています。これが人々を団結させることが、多くの労働者が切実に必要としている手当、賃金、労働条件を得るための唯一の方法であることを皆が知っているからです。今この瞬間にもこの国中の労働者がそうしてオーガナイジングを行っていることについて考えています」と言及。

 この文脈でサンダース氏は、組合に組織されている労働者や新たに組合を組織しようとしている人々が、資本の側から 「激しい違法な反組合行動 」を用いて 「激しく 」妨害されていると指摘。スターバックスやアマゾンなどの大企業によるこうした反組合的な取り組みに対抗することを、議長職としてやっていくつもりだと明言しました。

 サンダース氏は同時に、政治的な現実を認めた上で、委員会の小槌を叩くだけでは、「これらの重要な法案がすべて可決される」力はないことをよく知っていると述べました。その上で、共和党や一部の「保守的な民主党員」が進歩的なアジェンダを支持することはないと認めつつ、「だからといって、これらの問題をあきらめることにはならない」「私たちはこれらの問題を人々に伝え、戦いを続けるつもりです」と述べました。

 様々な党派間対立はあれども、次の会期では処方薬や保育料の負担軽減などで何らかの進展が見られると心から期待しているといいます。

 最後にサンダース氏は、新しい年にやってくる闘いに起ちあがるよう聴衆に呼びかけ、「この国の労働者階級が、受けるべき尊厳と安心感をもって暮らせるようにするために、私たちは立ち上がり、闘うのです」と締めくくりました。

This article is republished from Common Dreams under CC BY-NC 3.0.

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