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カタール・ゲート汚職疑惑 ITUCはヴィセンティーニ書記長に関して特別態勢で調査開始

ITUC国際労働組合総連合

ITUC国際労働組合総連合

国際労働組合総連合(ITUC、郷野晶子会長)は13日にオンラインで総評議会を開催し、カタール・ゲート汚職疑惑で権利停止中のルカ・ヴィセンティーニ書記長(欧州労連書記長兼任)の処分を次回評議会で検討すること、それまでの臨時の特別態勢について決定しました。

ヴィセンティーニ書記長は、2022年サッカーワールドカップの開催国カタールからの贈賄疑惑(いわゆるカタール・ゲート)に関してベルギー検察に12月に逮捕され、現在保釈中で予審を待っている状況です。ヴィセンティーニ書記長のほかに複数の欧州連合・欧州議会の重要関係者が逮捕されており、カタールによる人権侵害を「ホワイトウォッシュ」するための贈収賄が行われたとみられています。

国際労連は財務、選挙などの関連事項に関して独立した外部監査と検証特別委員会を設置、内部監査も行い、ヴィセンティーニ書記長の賄賂受け取りが国際労連の活動にどのように影響したかを検証します。その上で同会議は、「らゆる形態の腐敗に対する非難、最高水準の説明責任を確保する決意、そして世界中の労働者のために活動を継続する決意」を宣言しました。

なお世界労連は本汚職事件について、「公式の」労働運動の取り込みと新自由主義的・反労働者的政策への実質的支持を行う国際労連・欧州労連の腐敗であり、労働者階級委の利益に反すると非難しています。世界労連加盟の建築インターナショナル(UITTB)は、カタール・ワールドカップの準備過程での犯罪や人権侵害、搾取を糾弾するキャンペーンを行っていました。

https://www.ituc-csi.org/ituc-general-council-meeting-13/
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