映画監督の土屋トカチ氏がこのほど、監督を務めたブラック企業とたたかう労働者のドキュメンタリー映画「アリ地獄天国」の教育機関での無料上映キャンペーンを行っています。
土屋トカチです。 私が監督を務めましたドキュメンタリー映画『アリ地獄天国』。 先月、都立王子総合高等学校の3年生に 本編上映と10分ほどのトークをさせていただく機会を得ました。 https://twitter.com/ojisogo/status/1613431625253281795 感想を抜粋すると 「会社は悪質でひどい」 「なんのために”ブラック”なルールを作って経営しているのか、謎。恥ずかしくなった」 「映画ではうまくいっていたけれど、ほとんどは利用されて捨て駒にされる、弱肉強食の 世界であるという事実も知っている」 「他の高校でも上映と公演をしていってほしい。一人でも多くの若者に知ってもらいたい 内容」 私が想像していた以上に、真剣に本作を観て、考えてくださったことを知りました。 これから社会に出ていく若者にこそ観てもらいたい。 決意を新たに、大学・高校など教育機関での 『アリ地獄天国』無料上映会キャンペーンを期間・学校数限定で開始しました。 ________________________ ドキュメンタリー映画『アリ地獄天国』 大学・高校など教育機関における 無料上映会キャンペーン! ________________________ ●詳細 2023年2月1日(水)より受付中。 先着10校まで『アリ地獄天国』の上映料が無料です。 以降は有料になります。 ・本編上映料及び監督講演料は、キャンペーン期間受付分に限り無料です。 ・本編全編上映。監督の講演。生徒・学生へのアンケート実施が必須です。 ・講演時間は10分~60分程度の範囲で調整可能です。 ・監督(横浜市在住)の交通費・宿泊費は別途請求させていただきます。遠方の場合、オ ンラインでも対応可能です。 ・上映素材はブルーレイまたはDVDになります。オンライン上映のご相談にも応じます。 ・プロジェクターなどの上映機材はご用意ください。準備ができない場合は、ご相談にも 応じます。 ・上映日は2024年3月頃まで調整可能です。 なお、上映検討のためのサンプル版提供は、キャンペーン期間中は応じられません。 →DVDをご購入いただくか、2月18日に開催したイベント配信をご利用ください。 『アリ地獄天国』DVD https://www.ari2591059.com/dvdanantstrikesback 『アリ地獄天国』2/18上映イベント https://lateral-osaka.com/schedule/2023-02-1 8-7217/ アーカイブ映像は3月4日(土)23時59分まで視聴可能です。 ●受付 下記、メールにてお問合せください。 tsuchiyatokachi@gmail.com(担当:土屋) 件名に『アリ地獄天国』無料上映会キャンペーンと明記ください。 学校名/所在地/ご担当者/候補日をお知らせください。 その他、ご質問やお問い合わせは 映画『アリ地獄天国』に関する、お問い合わせ・詳細は 公式ウェブページ https://www.ari2591059.com/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●作品詳細 『アリ地獄天国』(日本/2019年/98分) ・貧困ジャーナリズム賞2019 受賞作品 ・第20回ニッポン・コネクション 第1回ニッポンオンライン賞受賞(ドイツ・2020年6月) ・門真国際映画祭2020 ドキュメンタリー部門 優秀作品賞受賞(2020年8月) ・第2回ピッツバーグ大学 日本ドキュメンタリー賞グランプリ(米国・2020年9月) ・福井映画祭14th 長編部門グランプリ(観客賞)受賞(2020年11月) ・第94回キネマ旬報ベスト・テン文化映画ベスト・テン第8位(2021年2月) ・第1回日本の窓ドキュメンタリー映画祭 2021賞受賞(フランス・2021年12月) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●イントロダクション 「ブラック企業」や「ブラックバイト」といった言葉が広く認識され、大きな 社会問題となった。それでも法律を無視し、不当な労働条件や長時間労働を強 いる企業は後を絶たない。大企業での過労死や過労自死も記憶に新しい。政府 も「働き方改革」を重要政策とし、労働環境の改善を求めるようになった。 だが、新型コロナウイルスの拡大により先が見えない状況の中、いまや世界規 模で失業や生活の不安が広まっている。 本作は、理不尽な労働環境に置かれた30代の社員が個人加盟の労働組合に加わり、 会社の改善を求めて闘った3年間の記録である。 この不安定な世界で、どうしたら働き方を変えて、自らの尊厳を保ち、生きていけるのか。 この映画の鑑賞体験は、あなたにそのヒントと、変革の勇気をもたらすかもしれない。 ●ストーリー とある引越会社。社員は自分たちの状況を「アリ地獄」と自嘲する。長時間労働を強いら れ、 事故や破損を起こせば、会社への弁済で借金漬けになるからだ。本作の主人公、西村有さ ん (仮名)は34歳の営業職。会社の方針に異議を唱え、一人でも入れる個人加盟の労働組合( ユニオン)に 加入した。するとシュレッダー係へ配転させられ、給与は半減。さらに懲戒解雇にまで追 い込まれた。 ユニオンの抗議により解雇は撤回させたが、復職先はシュレッダー係のまま。会社に反省 の色は見られない。 西村さんは、「まともな会社になってほしい」と闘いを続け、次第にたくましく変わって ゆく。 本作の監督・土屋は、仕事で悩む親友の自死を防げなかった後悔とともに、 3年にわたる闘いに密着する。生き残るためのロードームービー(労働映画)。 結末はいかに! ●スタッフ 取材協力:プレカリアートユニオン ナレーション:可野浩太郎 主題歌:マーガレットズロース「コントローラー」 構成:飯田基晴 整音:常田高志 企画:小笠原史仁・土屋トカチ 広告デザイン:信田風馬(創造集団440㎐) 制作:映像グループ ローポジション・白浜台映像事務所 配給:映像グループ ローポジション 監督・撮影・編集・構成:土屋トカチ
画像:映画『アリ地獄天国』ウェブサイトより