「国連・人権勧告の実現を!実行委員会」は、12月8日(木)に映画上映とトーク集会「国連・人権勧告の実現を! ドキュメンタリー上映&トーク『ワタシタチハニンゲンダ!』 監督が語る日本の外国人差別の実態」を開催します。
人間は出自に関わりなく、人権を保障されるべき存在です。しかし、入国管理施設での虐待、国際的には人身売買と批判されている技能実習生制度、高校無償化制度からの朝鮮学校の排除などの実態を見てゆくと、日本において人権は誰もが生まれながらに保障されている権利ではなく、日本国民の特権ではないかと思われる現状が続いています。
昨年3月、名古屋出入国在留管理局で収容中のスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんは自身の体調不良を訴え続けていたにも関わらず、適切な治療を施されないまま亡くなりました。ウィシュマさんの遺族が「真相や責任の所在が明らかにされていない」として、国に賠償を求めた裁判が現在係争中です。また、茨城県牛久市の入国管理センターに収容されていたカメルーン出身の男性が死亡した事件では、今年9月、水戸地裁の判決で、国の賠償責任が認められました。私たちは、この臨時国会にて、政府がウクライナ危機を根拠に、避難民保護とは関係のない難民の送還停止の制限など問題のある入管法「改正」案を再度提出しようとしていることに強く抗議します。
私たち、「国連・人権勧告の実現を!実行委員会」は、様々な人権問題に取り組む個人や団体が、連帯して活動しています。毎年12月10日の「世界人権デー」前後に、大きな集会とデモを行っています。
今年は、12月8日(金)、永田町の議員会館にて、日本社会の外国人差別を告発したドキュメンタリー映画「ワタシタチハニンゲンダ!」の短縮版を上映し、監督、高賛侑(コウ・チャニュウ)さんのお話を伺います。日本に暮らす外国人が「私たちは人間だ!」と訴える必要のない社会を築くために何をすべきかということを国会議員の皆さんと共に考えます。是非、ご参加ください。
1947年生まれ。朝鮮大学卒業。文芸活動に従事し月刊誌「ミレ」編集長を経て、現在はノンフィクション作家。国際高麗学会会員。諸大学の非常勤講師。部落解放文学賞受賞等受賞。長編映画「アイたちの学校」は第37回日本映画復興奨励賞受賞など多数受賞し、海外でも上映された。「ワタシタチハニンゲンダ!」は長編2作目の作品。
12月8日(木) 参議院議員会館講堂 16:00~ 通行証交付は15:30~
(画像は同会ウェブサイトより)